雑談212

痩せているのに、メタボとは。
今の日本の20代女性の約5人に1人(20.2%)が、BMI 18.5未満のやせに該当しています。
この割合は先進国の中でも高く、医療現場や厚生労働省でも問題視されています。
体重の軽さを優先する人が多いですが、そこには深刻な代謝異常のリスクがあります。

BMI(Body Mass Index)はボディマス指数と呼ばれ、体重と身長から算出される肥満度を表す体格指数です。
子供には別の指数が存在しますが、成人ではBMIが国際的な指標として用いられています。
BMI = 体重kg ÷ (身長m)2
18.5未満は低体重(やせ)、18.5〜25未満は普通体重、25以上は肥満に分類されます。

標準体重は22で、統計的に、高血圧や糖尿病などの生活習慣病に最もかかりにくいとされます。

BMI 18.5未満のやせ型女性における糖代謝異常(糖尿病予備群)の発症率は13.3%に達し、標準体重の女性(1.8%)と比較して約7.4倍高いことが示されています。
この13.3%という数値は、同世代におけるアメリカの肥満者(BMI 30以上)の割合(10.6%)をも上回る水準となっています。
このリスクは若い時だけではありません。
追跡調査データによると、やせ型の女性は標準体重の女性に比べて、将来的に2型糖尿病を発症するリスクが約2倍高くなります。
太りすぎだけでなく、痩せすぎも糖尿病のリスクが高まるという結果です。

痩せているのにメタボ状態になる原因は、食べないダイエットと運動不足による脂肪筋(質の悪い筋肉)です。
食事制限によって、糖を処理する筋肉が削ぎ落とされ、その少ない筋肉の細胞や繊維の隙間に異所性脂肪がこびりついてしまいます。
そしてこの影響は、決して遠い未来の話ではなく、30代前半という若さで日常生活の支障として現れ始めます。
医療現場では、過去の無理なダイエットが原因で、32歳前後にして駅の階段を自力で上るのが困難になったり、つまずきやすくなったりする若年性サルコペニアの症例が報告されています。
さらに骨密度が著しく低下し、くしゃみなどのわずかな衝撃で背骨を圧迫骨折してしまうケースや、出産後に我が子を抱っこして立ち上がれないほどの筋力低下に直面する深刻な実例も出ています。
また、ダンスなどで日常的に体を動かしている場合でも、エネルギー不足から無月経になると、骨を守る女性ホルモンが分泌されなくなります。
その結果、骨の強度が急激に落ち、ジャンプや着地といった繰り返しの衝撃に耐えきれず、疲労骨折を起こしやすくなるデータがスポーツ医学の分野でも広く実証されています。
体重が軽いからと安心している体型は、実際には筋肉量が大きく減少し、本来の若々しい機能や張りが失われているケースが少なくありません。
体内は肥満者並みのメタボ状態になっている、これが痩せメタボの実態です。

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