雑談195

70代や80代を迎えると、体の中で暑さやのどの渇きを感じるセンサーが少しずつ鈍くなってきます。
そのため、本人は「まだ大丈夫」と思っていても、気づかないうちに脱水症状になってしまう危険があります。
ご自身やご家族の体を守るためには、のどが渇く前に、時間を決めてこまめに飲むことが最も重要です。
水分だけでなく、体に大切なミネラルを一緒に補給できる飲み物を選ぶことが熱中症予防への第一歩になります。
ふだんの水分補給に一番おすすめなのは、カフェインが入っていなくて安心な麦茶やミネラルウォーターです。
たくさん汗をかいたときはスポーツドリンクも良いですが、糖分が多いので飲みすぎには注意が必要です。
脱水症状のサインである頭痛やめまいがあるときや、食欲がないときは経口補水液が役に立ちます。

一方で、良かれと思って飲んでいても、逆に水分が体の外に出てしまう飲み物もあるので気をつけましょう。
緑茶やコーヒー、紅茶に含まれるカフェインには、尿を出しやすくする利尿作用があります。
飲んだ量以上の水分が体から逃げてしまうため、熱中症予防のための水分補給には向きません。
ビールなどのアルコールも強い利尿作用があり、水分補給にならないばかりか、むしろ脱水を進めてしまいます。

水分をとる時は、飲む量やタイミング、温度にもいくつかの大切なコツがあります。
のどが渇いたと思ったときには、すでに体の中の水分が足りなくなっているので、渇く前に飲むのが鉄則です。
一度にたくさん飲むと体が吸収しきれずにすぐ排出されてしまうため、コップ1杯をちびちび回数を分けて飲みます。
朝起きたとき、毎食のとき、お風呂の前後、寝る前など、時間を決めて飲む習慣をつけると忘れません。
夜中にトイレに行きたくないからと夕方から水分を控えるのは、寝ている間の熱中症につながりとても危険です。
夜間のトイレを怖がらずに、寝る前にも少し水を飲むように心がけましょう。
また、氷でキンキンに冷えた飲み物は胃腸を痛めてしまうため、常温か少し冷たいくらいのものにします。

なお、心臓や腎臓の病気がある方は、水分を摂りすぎると体に負担がかかることがあります。
高血圧や糖尿病の方は、塩分や糖分の摂りすぎにも注意が必要です。
血圧のお薬などを飲んでいる方は、1日に飲んでいい正しい水分量を確認してくださいね。