雑談202

ストレッチは、運動不足の人にこそ大きなメリットがあります。
身体が硬くて前屈ができないという方や、運動なんて何年もしていないという方にこそ、日々の生活を劇的にラクにする効果が詰まっています。
一般的にはお風呂上がりなど夜のストレッチが勧められがちですが、実は朝にストレッチを行うことにも素晴らしい利点があります。
朝のストレッチは、眠っていた心と身体を心地よく目覚めさせ、その日一日の活動効率を劇的に高めてくれます。
睡眠中にじっとしていたことで固まった筋肉を朝一番にほぐすと、血行が良くなり、身体の中に新鮮な酸素が巡り始めます。
これにより、頭がすっきりと冴え渡り、午前中の仕事や家事のパフォーマンスが向上するだけでなく、代謝が上がって太りにくい身体づくりにもつながります。

しかし、運動不足の人は、お手本のポーズや正しい姿勢をきれいに作ることにばかり囚われがちです。
私は身体が硬いからあの姿勢は絶対にできないと諦めてしまったり、形だけを真似ようとして無理な体勢をとってしまったりします。
ここで一番大切なのは、お手本通りの美しいポーズを作ることではなく、目的の筋肉がしっかりと伸びている心地よさを感じることです。
身体の硬さは人それぞれですから、自分の身体が伸びていると感じる位置が、今のあなたにとっての正解の姿勢になります。

筋肉は、動かさないでいるとゴムのように硬く縮んでしまいます。
運動不足の生活を続けていると、デスクワークやスマホを見続ける姿勢のまま筋肉が固まり、それが頚、肩こりや腰痛、膝の痛みの原因になります。
ストレッチは、この縮んだ筋肉を気持ちよく伸ばして、元の柔軟な状態に戻す作業です。
朝に形を気にせず気持ちよく身体をリセットしておくことで、日中の悪い姿勢による負担を減らし、慢性的だった身体の痛みをスーッと軽くしていくことができます。

また、筋肉が硬くなると、中を通っている血管が圧迫されて血流が悪くなります。
その結果、疲労物質が溜まりやすくなり、寝ても疲れが取れない、いつも身体が重いという状態になります。
朝のストレッチで血行を促せば、だるさや重さを引きずることなく、一日を軽やかな身体でスタートさせることができます。
さらに、落ちたものを拾おうと腰を曲げたらピキッとしたり、段差につまずいて足首をひねりそうになったりする日常のケガを防ぐことにもつながります。
これらはすべて、関節や筋肉の動く範囲が狭くなっている証拠です。
朝のうちに狙った筋肉をしっかり伸ばして身体を柔らかく保っておくと、不意な動きにも身体がスムーズに対応できるようになり、日常生活でのトラブルを未然に防ぐことができます。

朝に始めるなら、布団やベッドの中で寝たまま、形を気にせず手足をぐーっと伸ばす簡単な動きから試すのがおすすめです。
目覚めてすぐの身体はまだ硬いため、息を止めずに、ふぅーと細く長い息を吐きながら、決して無理をせずゆっくりと伸ばしていきます。
痛みを我慢してグイグイ伸ばすと逆に筋肉を痛めてしまうため、痛気持ちいいと感じる強さで15秒から30秒キープするだけで十分です。
テレビを見ながら足を伸ばして座り、自分が気持ちいいと感じる角度まで上体を少し傾けるだけでも立派なストレッチになります。
ハードな筋トレやランニングとは違い、ポーズの見た目よりも自分の筋肉が喜ぶ心地いい時間として、できることから始めてみてください。