雑談184
精神と身体は神経や血液の流れを通じて深くつながっています。
心が強い緊張や不安、慢性的なストレスを感じると、交感神経が過剰に興奮して全身の末梢血管が縮みます。
これが続くと心拍数が増えて血圧が上がり、血管に高い圧力がかかり続けます。
さらに、ストレスにより身体に発生する活性酸素が血管の内膜を傷つけ、動脈硬化を進行させます。
また、血液中の赤血球や血小板が集まりやすくなって血液がドロドロになり、血栓ができやすくなることも分かっています。
反対に、血管の健康状態が悪化すると心に様々な問題が生じます。
加齢や動脈硬化で脳の微小な血管が詰まり血流が滞ると、意欲低下や気分の落ち込みを招く血管性うつ病の原因になります。
また、脳梗塞や脳出血といった脳血管障害の後遺症として、感情のコントロールが難しくなり怒りっぽくなったり、幻覚や妄想などの精神障害が出たりすることもあります。
近年では研究も進んでおり、統合失調症や双極性障害の患者の脳において毛細血管の障害があることを突き止められました。
これにより、血管の異常で脳に十分な栄養(グルコース)が取り込めなくなることが、精神疾患の発症に関わっている可能性が示されています。
これらを防ぐには、血管と心の両方をケアすることが大切です。
軽い有酸素運動は、血管を広げる効果がある一酸化窒素の分泌を促し、血流を良くしてストレスホルモンを減らします。
十分な睡眠は副交感神経を優位にさせ、日中に緊張した血管を緩めて修復を促すために不可欠です。
砂糖や高脂質の過剰摂取を避け、バランスの良い食事を心がけることも血管の老化を防ぎ心の安定につながります。
