雑談183
人は血管とともに老いるという言葉があります。
容姿や体型は、張り巡らされた血管の健康状態に深く支配されているのです。
なぜ血管が若返りのカギを握るのか
身体を構成する約60兆個の細胞は、例外なく血管から届けられる酸素と栄養によって生命活動を維持しています。
血管がしなやかさを保ち、血液が淀みなく流れることで、身体は本来の美しさと機能を取り戻します。
まず、確かな美肌と美髪を育むインナーケアとしての側面です。
肌の弾力を担うコラーゲンの生成も、豊かな髪を育てる毛根の活動も、すべては微細な血管からもたらされるエネルギーが原動力です。
血管を健やかに保つことは、シミやシワ、たるみ、白髪といったエイジングサインを根本からケアすることに繋がります。
次に、健やかな代謝を叶えるスマートな身体づくりです。
効率的な脂肪燃焼の条件は、細胞のミトコンドリアへ十分な酸素が行き渡っていることです。
血流がスムーズになれば、内臓や筋肉のパフォーマンスが向上して基礎代謝が自然と高まります。
結果として、慢性的なむくみやセルライトの蓄積を防ぎ、太りにくい身体へと導かれます。
血管のエイジングケアでは、戦略的に活性化させたい3つの優れた成分があります。
1つ目は、骨の代謝に伴って分泌され、血管壁の石灰化を防ぎ柔軟性を維持するオステオカルシンという骨ホルモンです。
2つ目は、血管の内皮細胞から放出され、平滑筋を緩めて血液の通り道を優しく広げるNO、つまり一酸化窒素です。
そして3つ目は、加齢により崩壊しやすい毛細血管の構造を補強する、Tie2と呼ばれる受容体です。
Tie2(タイツー)とは、毛細血管を若々しく保つための、いわば接着剤のスイッチのような役割を持つタンパク質です。
加齢やストレスで細胞に隙間ができると、栄養が漏れて血管が消滅するゴースト血管化が起こります。
Tie2のスイッチが入ると、血管の隙間が塞がれて構造が安定し、血液が漏れない若い血管へ修復されます。
ライフスタイルを大きく変える必要はありません。
生理学的なメカニズムに基づいた小さな選択の積み重ねが、およそ2週間から1ヶ月で血管に好ましい変化をもたらし始めます。
まずは、骨の刺激から巡りを生む、かかと落とし運動です。
真っ直ぐに立ち、かかとをゆっくり上げてから、重力を利用して床へストンと落とします。
この適度な骨への物理的衝撃がオステオカルシンの分泌を促し、同時にふくらはぎのポンプ機能が一酸化窒素の放出をサポートします。
そして、血糖値。
食後の急激な血糖上昇は、血管壁に微細な炎症を引き起こす要因となります。
食後15分以内に動くことで、上昇し始めた血液中の糖が筋肉のエネルギーとして消費され、血糖値の急上昇(スパイク)を防ぎます。
睡眠不足は、翌日の血糖値を狂わせる最大の原因の一つです。
質の良い睡眠とこまめな水分補給は、インスリンの効き目を悪くするストレスホルモンを減らし、血液の濃度を薄めて血糖値を下げやすくします。
朝の太陽光で体内時計を整えることは、インスリンの分泌リズムを正常化させ、1日を通じて糖をスムーズに代謝できる身体を作ります。
最後にTie2を活性化させるには、シナモンやヒハツなどのスパイスや、ルイボスティー、ブルーベリー、かりんなどを食事に取り入れるといいですよ。
