酸化ストレス⑤
抗酸化物質には酵素やタンパク質、尿酸、ビタミンCやEなど様々あります。
それぞれが別々の役割を持ち、活性酸素の発生を抑えるもの、活性酸素の酸化力を抑えるもの、活性酸素で受けた被害を修復するものなどがあります。
体内で作られる抗酸化物質の役割を補助するように、食べ物でいろいろな抗酸化物質を取ることが大事です。
一つのものにこだわらず、いろいろ食べてください。
ビタミンEは抗酸化作用が強い、脂溶性のビタミンです。
過酸化脂質が作られるのを抑制し、血管の健康を保ったり、血中のLDLコレステロールの酸化を抑制したり、赤血球の破壊を防いだりしています。
また、細胞の酸化を防ぐため、老化予防の効果が期待されています。
ビタミンEが不足すると、神経や筋肉を傷つける可能性があります。
腕や脚の感覚喪失・身体運動制御の喪失・筋力低下・視覚障害を引き起こします。
免疫機能の低下もビタミンE欠乏症の徴候の一つです。
しかし非常に稀で、ビタミンEは脂質とともに腸管からリンパ管を経由して体内に吸収されるので、欠乏症は脂肪が適切に消化もしくは吸収されない疾患の場合に発生しています。
食事によってビタミンEをとりすぎることを気にすることはありませんが、サプリメントでとり過ぎた場合血が止まりにくくなったり、脳卒中のリスクが増えたりします。
また、最近ではビタミンEの取りすぎによって骨粗鬆症を発症する可能性が言われています。
成人の1日の摂取量は15mgが推奨されています。
成人男性の上限は900mgとされていますが、一部のサプリメントでは1000mg含まれるものもあるそうなので、注意が必要です。
ビタミンEが多く含まれる食品
・ナッツ類…アーモンド・ヘーゼルナッツ・ピーナッツ
・植物油…小麦胚芽・ひまわり油・紅花油・大豆油
・緑黄色野菜…ほうれん草・ブロッコリー・西洋かぼちゃ・アボカド
・大豆・大豆製品
・魚類…アンコウ(肝)・ウナギ