酸化ストレス④

抗酸化物質には酵素やタンパク質、尿酸、ビタミンCやEなど様々あります。
それぞれが別々の役割を持ち、活性酸素の発生を抑えるもの、活性酸素の酸化力を抑えるもの、活性酸素で受けた被害を修復するものなどがあります。
体内で作られる抗酸化物質の役割を補助するように、食べ物でいろいろな抗酸化物質を取ることが大事です。
一つのものにこだわらず、いろいろ食べてください。

ビタミンCは食事から取らなければならない水溶性のビタミンです。
骨や腱などの結合タンパク質であるコラーゲンの生成に必要になります。

ビタミンCが不足すると、倦怠感や疲労感、食欲不振が増し、コラーゲンが作られないので血管がもろくなり出血しやすい壊血病になったり、貧血・皮下出血・骨形成不全になることがあります。

ビタミンCには他にも、毛細血管・歯・軟骨を正常に保つ働きや、メラニン色素の生成を抑える働き、ストレスや風邪など病気に対する抵抗力を強める働きがあります。

またビタミンCには発生した活性酸素を除去する抗酸化作用があるので、ガンや動脈硬化の予防や老化を遅らせる効果が期待されています。

成人の1日の摂取量の目安は100mgとされています。
水溶性のビタミンなので、余分な分は排出されますから、普通の食事では特に気にすることはありませんが、サプリメントには注意が必要です。
1000mgは取りすぎのようです。
過剰摂取すると、虚血状態の酸素濃度が低い状態の時には、活性酸素を作り出し、細胞死を招く可能性が言われています。

アセロラ・キウイ・イチゴなどベリー類・グレープフルーツ・オレンジ・グアバ・パパイヤなどの果物、ケールの青汁、トマト・パプリカ・パセリ・ピーマン・芽キャベツ・ブロッコリーなどの野菜、ジャガイモ・さつまいもなどのイモ類・緑茶などに多く含まれます。

ビタミンCは熱に弱く加熱調理では分解されます。
イモ類ではデンプンにより守られているので加熱しても残りやすいとされますが、調理時間や調理方法などによって残留量が変わります。
また市販の野菜ジュースや濃縮フルーツジュースなどは加熱殺菌がされているため、ビタミンCがあると表記されたものは後から加えていることがあります。