酸化ストレス②

酸化ストレスが増えていくと、DNA・タンパク質・脂質・糖質が酸化されていきます。
糖尿病では酸化された糖とタンパク質が結合し、異常な糖化タンパク質が増えます。
動脈硬化をおこした血管では酸化された脂質が蓄積し、血管内が狭くなり血液が流れにくくなります。
アルツハイマーやパーキンソン病などの脳の病気では、酸化したタンパク質が蓄積します。
活性酸素は増えすぎると、正常な遺伝子や細胞を攻撃し出します。
酸化ストレスによって細胞が損傷を受けると、その細胞はガン化します。
強い酸化ストレスによって酸化されることが、様々な病気の原因である可能性があり、心筋梗塞、脳梗塞、胃潰瘍、肺炎、アトピー性皮膚炎、関節リウマチ、白内障、未熟児網膜症なども活性酸素が関与していると言われます。

しかし、活性酸素は悪いことばかりではありません。
殺菌力が強く、体内に侵入した細菌やウイルスなどを撃退する免疫の役割や、血管を弛緩させ末梢の血流を増やしたり、細胞の分化やシグナル伝達する役割もあります。