サルコペニア

サルコペニアとは、老化にともなって筋力・筋肉量が減ることです。
高齢者のふらつき・転倒・骨折などの、身体機能障害や要介護状態と関連します。
フレイルティの原因の一つにサルコペニアがあります。
サルコペニアの要因は未だ解明されていません。
低栄養状態になると、活力低下・筋力低下・身体機能低下をひきおこし、それによって活動度や消費エネルギー量が減ると、食欲が低下し、栄養が不足するというサイクルにはまってしまいます。
(欧米の報告では、過栄養・肥満がフレイルティと関係しているとされています)
要介護状態になることなく、できるだけ自立した生活を目指す健康寿命を延ばすためにも、フレイルティやサルコペニア予防は重要です。
骨格筋を増やし、筋力と筋肉量を増やすためには、十分なタンパク質をとり身体を動かすことです。
高齢になると筋肉を作るのにたくさんのアミノ酸が必要なので、成人に比べてタンパク質をよりたくさんとらなければなりません。
高タンパク質食は、腎機能障害のある方には難しく、リスクが高まります。
ところが、高齢者の軽度の腎障害では、末期腎不全のリスクを減らす意義が乏しいのでタンパク質制限は推奨されていないのだとか。
日本人高齢女性の約2000人の調査で、
タンパク質の摂取量が増えるに従い、フレイルティと診断される対象者は減少したことがわかりました。
なんとなく外食をすると、丼もの・ラーメン・パスタ・ピザなど炭水化物多めになりやすいですが、タンパク質が足りないことが多いので、そこに肉・魚・卵・乳製品・豆製品など何かタンパク質をプラスしてみてください。