雑談105
「野菜って、昔に比べて栄養が少なくなってるんだって!」
ある時こんな話を聞きました。
それってどこ情報?
……週刊誌でした。
野菜の栄養素が激減、原因は化学肥料か 土壌からミネラルや微生物が減少、農薬も使う悪循環
上記の記事には、データの正確性、肥料の量等、疑問な点がいくつもありますが、真相はどうなんでしょうか。
他には、こんな記事がありました。
今の野菜は昔に比べて栄養価が下がっているのでしょうか?
「Q.「昔の野菜は栄養価が高かった。土がダメになって今の野菜は水っぽい」とよく聞きます。本当ですか?
A.そのようなことを言える根拠はありません。昔と今とでは栄養成分の分析法が異なるなど違いが多く、単純比較はできません」
「分析法が変化してきています。たとえばビタミンCは1950年、滴定法で測定されましたが、1980年には比色法、2000年以降はHPLC法で測られています。国立健康・栄養研究所が同じほうれんそうの試料をこの3つの方法で測定したところ、数値が大きく異なり、滴定法がもっとも大きな数字に、HPLC法はもっとも小さな数字になりました。2) 昔は、ビタミンC量が過大に出ていたようです。
分析法は、より正確に測定できるように年々進歩しています。ビタミンCだけでなくほとんどの栄養素で、測定したり計算したりする方法が変わっています。そのため、昔と今の数値の単純比較に意味はないのです」
情報の出所って大事ですよね。
福島の処理水をずっと汚染水と呼び続けていたのは、テレビや新聞です。
いくらデータを出しても、インターネットニュースに記事が出ていても取り扱わず、随分長く呼び方を変えませんでした。
テレビも新聞も週刊誌も、主張したいようにデータを使ったり、隠したりしてきます。
SNSの切り抜き動画が問題視されていますが、ずっと昔からそれをやってきたのはテレビです。
記事をちゃんと読めば、インタビューを全て見れば、そんな内容ではないのに、切り抜いて別の意味にとれるよう編集して流す。
どうせほとんどの視聴者は、ちゃんと記事を読まないし、インタビュー映像を全部見たりしないだろうというバカにしている思惑が透けて見えていました。
もうどうにもならないところまできていますが、公平性のある情報を流す局が一つでもあると助かるんですけどね…