雑談111

ここ10日間くらい高校野球のニュースが嫌な盛り上がりを見せていましたね。
結局問題の高校が大会を辞退することになったわけですが、どうも学校長の主張や報道では、既にカタがついていた事件をSNSのせいで蒸し返され、正義が暴走した結果、辞退に至った的な学校側が被害者のようなムードが漂っていますが、それは無理があるかな〜と感じます。
今回の件は、敢えてSNSの情報を考慮せずに事実だけ見ても、学校や高野連の対応は杜撰です。
例えばいじめの場合は教育委員会から広島県知事に報告しなければならなかったのに、報告していない。
今回の件はいじめではなく、暴行だからという判断で高野連への報告のみで終わっていた。
複数人の暴行が報告されても、警察に被害届を出されていても、公式試合に出られた……等々
こういった組織運営の点だけでも問題はたくさんあるのに、学校や高野連を怒らせると今後の取材が難しくなるからなのか、及び腰のメディアが多いように見えます。
ただ中には以下のような記事もありました。

特別連載、広陵暴力事案
「8月5日には産経新聞が、広陵高校が1月に暴力事案があったことを認めたと報じた」

特別連載Ⅱ広島大会の7月に被害届を出されていた
「暴力事件被害者・家族がが実際に被害届を警察に提出したのが、広島大会が行われていた7月で、事態は何ら解決に向かっていない」
「高野連や学校側が認めている事案は1月、2年生4人がささいなことで1年生ひとりに「腹部を押す」などの行為を働いた、となっている。
そもそもこの「押す」などの表現が加害者側に立ったものであり、やられた方はそうは思っていないはず」

特別連載Ⅲ 広陵辞退の主たる責任
「教育現場での事件・事故では教育委員会や学校側に主導権があり、弱者(児童・生徒・家庭側)の声はやがてもみ消される。
超有名野球校の広陵も広島県高野連も日本高野連もそういう存在だ。
NHKも、主催者の朝日新聞も権力者側に忖度する。
 日本高野連の今回の対応を見ても「報告」されたことが問題なし、だったからそのまま出場を許可した、などと言っているがそれは“あなたたちが問題を深堀しなかったから”起きたことであり、悪いのは高野連だ」

特別連載Ⅳ もう中井親子は
「広陵の出場辞退を受け8月10日午後から大会会長の角田克朝日新聞社社長と副会長の宝馨日本高野連会長が会見した」
「『できれば試合をする前に辞退になればよかった』 宝馨高野連会長はそう話した」

日本高野連会長「暴力を一切認めない姿勢を求めていきたい」各校不祥事は年1000件以上

広陵高校の暴力事案、学校や指導者に問われる法的責任は?「処分が甘い」の声あいつぐ
「部活動において、生徒間でいじめや暴力が起きた場合、仮に顧問や監督がその事実を把握しながら適切な対応を怠れば、安全配慮義務違反に問われる可能性があります」
「損害賠償責任とは別に「いじめ防止対策推進法」や各自治体のいじめ防止条例に基づき、学校には、実態調査や再発防止措置を講じる法的義務があります。
また、被害生徒および保護者への調査報告も義務付けられており、これを怠れば「報告義務違反」に問われる可能性もあります」
「これまで、部活動に関連する訴訟では、顧問による体罰が主な争点となることが多かったものの、生徒間のいじめや暴力でも、顧問の監督責任が法的に問われることは明らかです。
黙認や放置があれば、当然ながら法的責任を免れることはできません」

テレビや新聞はSNSを悪にしたがりますが、悪いのは誹謗中傷する行為であって、ツールではありません。
SNSがなかった時代にも、嫌がらせの無言電話をかけ続ける人とか、家まで行ってみてインターホン鳴らす人とか、家の壁に落書きする人とか、テレビ局に苦情電話をかけ続ける人とかいましたし、メディアもメディアで、疑惑の段階で記者が自宅に押しかけるとか、家の門を蹴っ飛ばす記者とか、大勢で押しかけテレビカメラで追いかけ回す記者とか、正義の暴走は起きていました。
SNSがなければ問題ないかというと、そんなことはなく、暴走する人は何かしらの手段で暴走してそうです。
もちろん、誹謗中傷は許されません。
SNSの誹謗中傷は、開示請求されればどこの誰かバレますし、慰謝料や損害賠償を請求されるかと思います。
完全に匿名性があるものではないのです。

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