雑談110

毎日の高温多湿で胃が疲れたのか、先日急に胃が痛くなったので、脚の胃経のツボを刺激していたら、スッとおさまりました。
なんで脚を施術して、胃痛がおさまるのか。
面白いですよね〜
私は鍼灸師なのに東洋医学についてはこのブログでも、施術中でも、わざわざ触れません。
でも、施術には取り入れてます。
何故何も言わないのかというと、昔々とある先生に、東洋医学の用語を使って施術し続けるとその内患者さんが「〇〇経絡の⬜︎⬜︎治療をしてください」とピンポイントで要求してくることがあると教えられたためです。
こういうものは、大抵の場合外れているのです。
他にも、「〇〇筋を治療して」と言われることがあり、いろいろ診ていったら、いや、それ原因はその筋肉じゃないわ〜となったことが何度もあります。
東洋医学といえば、経絡があります。
経絡には、肺経、大腸経、胃経、脾経、心経、小腸経、膀胱経、腎経、心包経、三焦経、胆経、肝経、督脈、任脈などがあります。
ここの肺経とか大腸経とかって、所謂肺や大腸とは似て非なるものです。
あれ?でも、上記で胃痛で胃経を治療したって言ってるよね?
そう、全く異なるとは言えないけれど、同じではないという、初見で理解するのは難しい概念なんですよ。
腎経が〜と話したとて、「腎臓が悪いってこと?」と誤解されてしまいますが、そういうことではないんですよ。
例えば腰痛の中には腎虚によるものがあるんですが…この場合、腎臓を指してはいないんですよ。
なんのこっちゃ、と思いますよね。
理解するためには、東洋医学のざっくりした知識が必要になります。
人体のことってわからないことだらけで、西洋医学も東洋医学も完璧ではないし、深掘りすればいくらでもできる分野です。
なので、完璧でないながらも、自分の中に蓄積している知識や経験から、その時の目の前の患者さんに望ましいと思われる治療法を選んでいます。
何の治療でも、適切な施術を受けるためには、自分で病名を決めつけずに、具体的な症状だけを伝えていただいた方が、早く目的に叶う治療法に辿り着けますよ。

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