雑談96

帰宅後つけたテレビのCMで、以下の内容を堂々と流していて驚きました。
「膝が悪いなら、軟骨成分のこのサプリメント!」
「でもそれでは、膝だけ、腰は?」
「日本で唯一!膝と腰に効くサプリメント!」
……そもそも、軟骨成分のサプリメントを飲んだからって膝痛は治りません。
もちろん、腰痛も。
なんで断言しているかというと、アメリカの研究機関でも散々実験を行い、効果が出なかったからです。
CMでは、データがどうとか、大学がどうとか……飲めば効果があるように匂わせているだけです。
もうこの成分に固執する理由は、お金儲け以外にないのです。
手技療法でよくある、「骨盤矯正」「肩甲骨はがし」
何となく、医療っぽい用語ですが、造語です。
医療用語ではありません。
何だか効果があるっぽいイメージ。
「そんなことどうでもいい、楽になるんだから」
そういうことをいう方もいます。
ただ、こういう医療っぽいイメージを利用している施術者の中には詐欺師がいます。
盲信は危険です。
特に体が辛い時は、心も弱ってくるので、そういう時に、何百万円もする高額なモノや高額なコースを「特別ですよ」と差し出してきます。
自分で選んだと思わせて、その実、詐欺師はそういう風に仕向けるのが上手い。
気づいた時にはもう手遅れで、「自分で選んだのだから、自分が悪いのだ」と被害者に思わせる。
老若男女、詐欺には誰でも騙される可能性はあります。
手口や被害の体験談など、知ることが大事です。

昔々インターネットが普及する前は特に、かかりつけの医師がテレビで扱った健康情報を知らないと「あの医師は勉強不足」と評し、テレビの情報を鵜呑みにし、やたら詳しい鍼灸師には「よく勉強しているね」と喜ぶ人がいました。
その鍼灸師が圧倒的に勉強不足なだけなんですが……
残念ですが、テレビで不特定多数に向けて扱うような健康情報、医療情報の多くは、正しくないか、古いか、偏っていて主流じゃないか、眉唾物か……そういうものがとっても多いですよ。
インターネットの情報も、そういったものが紛れています。
ネットの誤った情報をテレビで真しやかに放送していることもありますし、最早信じる情報に辿り着くためには、本で確かめるしかないということもあります。
AIもまさにそこが問題点で、今のところAIに聞いても、ネットの中に漂う誤った情報も出てきてしまいます。
そのうち正されてはいくと思いますが、まだ過渡期ですから、複雑な調べ物には向いていないかな〜と感じます。


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