雑談85
骨や筋肉の増減は、鍼灸やマッサージ、整体やアーユルヴェーダなどの諸々の施術ではどうにもできません。
施術は運動の代わりにはなりません。
骨はカルシウムやビタミンDやKを食事で摂取して、骨に適度に負荷をかけないと作られません。
筋肉はタンパク質やビタミンB群やCを食事で摂取して、適度に負荷のある運動をしないと増えません。
骨も筋肉も何もしないと中年期以降は時間とともに減っていきます。
加齢によって起こる不調のいくつかは、これらの減少が関係します。
運動したくない人は、運動しないでいいという答えを探しています。
確かに運動のしすぎで酸化物質が増え老化を促進させますし、心臓や腎臓などの内臓や膝や腰などの関節に負担がかかりすぎて身体に悪いものです。
じゃあ運動しなくてもいいんだ!というわけではないはずなのに、なぜだかそういう結論にしたがる人がいます。
また日中の活動量が高ければ、特別な運動はいらないともいわれます。
ここでの“活動量が多い”は、エスカレーターを使わず階段を上るとか、時間があれば一駅分歩くとかです。
こういった選択ができていないのなら、活動量が多いとは思わない方がいいです。
家の中で歩き回っているというのはどうか。
なるべくなら連続して行った方がいいので、庭が1エーカーくらいあるなら十分ですが、そうでないなら運動効果としては低いでしょう。
今のところ適度な運動をしない方がいい理由はないので、30分程度の散歩とか、自重の筋トレとか、なんでもいいのでできることを見つけてみてください。
始めないとやる気は出ないので、ラジオ体操でもなんでも、動かしてみてください。