雑談40

以前リラクゼーション店勤務の方数人にお話を聞く機会がありました。
曰くお客様の要求に沿うこと、を第一にしているとのこと。
「右肩がつらいからそこだけやって」と言われれば、それに従うのがその店の正しい振る舞いなのだということでした。
驚きましたが、当人がそう指導されて納得して施術しているので嘘ではなく、「むしろやってることは同じようなもんなのにマッサージ師って偉そう。勉強したからってみた感じ変わらないし、その知識別にいかせてないでしょ？」という思考も言葉の端々に表れていました。
こういわれるのは慣れていて、25年前から変わりません。
ただ資格免許を取ってなんのアップデートもないまま流れ作業的に働いていればほぼ同じようなものでしょうが、そういうマッサージ師は淘汰されて減っていきます。
知っていることを知らないとは言えますが、知らないことを知っているとは言えません。
見た目でわからなくても、施術中の頭の中は別物ですが、ベースの知識がない人に理解は難しく、喧嘩しても仕方ないので結局「そうですね〜」と流してしまいます。
リラクゼーションの店側としては、何も知らないお客さんの満足は（いう通りに施術することで）一時的にでも得られるし、勉強させる必要がなく、すぐに現場に出せますからメリットなんでしょう。
同じ箇所に必要以上に長時間強い圧をかけたりすると組織を痛めることにつながりますから、自分なら選択しませんが…
どういったサービスを選んでも個人の自由ですが、危険性については理解した上で利用した方がよろしいかと思います。

手技による医療類似行為の危害　国民生活センター