コラーゲンの増やし方

皮膚は表皮の下に真皮があります。
真皮はコラーゲンやエラスチンなどによって支えられていて、これがハリのある肌を保っています。
これらは、線維芽細胞によって作られています。
その線維芽細胞は、真皮幹細胞によって作られています。
真皮幹細胞は、血管のそばにあり、血行がいいと線維芽細胞を生み出す力が高まります。
血管の中にもコラーゲンやエラスチンはあり、血流が滞ると血管の機能も衰えます。
毛細血管が弱るほど、真皮幹細胞も維持しにくくなり、コラーゲンなどを生成しにくくなります。

コラーゲンはアミノ酸に分解されるので、コラーゲンそのものを摂取してもコラーゲンになるかは分かりません。
(一部がアミノ酸まで分解されずにコラーゲンペプチドとして体内で利用されますが)

コラーゲンを作るには、タンパク質、ビタミンC、鉄分が必要です。
有名な話で、ビタミンCが不足するとコラーゲンが生成されなくなるので、血管が脆くなり出血しやすくなります。(壊血病)

また、睡眠中に分泌される成長ホルモンは、ターンオーバーの促進やコラーゲンの生成を促す効果があります。
いい睡眠をとることもコラーゲンの生成に大事なことです。

どんな栄養素も、不足はもちろん、一度にたくさん取りすぎるのもよくありません。
タンパク質を多く摂ろうと動物性のタンパク質を食べすぎると、脂質の摂りすぎになってしまうことがあります。
糖質も食べすぎると、タンパク質と結びつき、コラーゲンと糖質が結合すると、弾力が失われ、血管が硬くなってしまいます。

ビタミンCは食事で取りやすく、果実・野菜・イモ類に多く含まれます。
熱に弱く加熱調理だと分解されますが、じゃがいもやさつまいもに含まれるビタミンCはデンプンに保護されているため、調理後にもほとんど分解されないということです。
鉄分には、吸収されやすいヘム鉄と吸収されにくい非ヘム鉄があります。
レバー・カツオ・キハダマグロ・イワシ・赤貝などに含まれるのがヘム鉄。
ひじき・卵・大豆・あさり・牡蠣・菜の花・ほうれん草・小松菜などに含まれるのが非ヘム鉄。
非ヘム鉄は、動物性タンパク質やビタミンCと一緒に摂ると吸収されやすくなります。