自然とかオーガニックといっても…

自然派化粧品、オーガニックコスメは人気ですね。
私も昔は手作り化粧品を作っていました。
いろいろ試した中で食品を使って作ることもありましたが、繰り返し作ることを考えると、簡単に手に入り品質が安定しているグリセリンや尿素、芳香蒸留水、精製したキャリアオイル、馬油あたりに落ち着きました。
自然のものが必ずしも身体にいいだけではないと知ったのはその後です。
口にできる安全性と、皮膚につけられる安全性は全く意味合いが違うので、食べられるものだから皮膚につけても安全と言い切れません。

食品を顔に直接つけることで、アレルギーになることがあります。
10年ほど前に多くの人が石鹸でアレルギーになった事件がありました。
石鹸に入っていた小麦のタンパク質を分解した成分加水分解小麦のグルパールSが、目の粘膜や皮膚から体内に入り、食事で食べた小麦にアレルギー反応を起こしたとのことです。
この被害者の方々は、それより前にアレルギー反応をおこしたことはない方が多かったので、この石鹸を使うことによっておこったということのようです。

市販のものでもおきるのですから、食品を気軽に肌に乗せるのはダメですね。
昔々きゅうりパックやレモンパックなんてあったそうで、スライスしたものを直接顔に乗せていたそうです。
私が子供の頃は、アレルギーというより、刺激が強いからダメだと解説されていました。
…が、数年前に韓国の美容ニュースとして、顔にきゅうりパックをする女性の映像を見たので、美容に熱心なことと正しい情報が浸透していることは違うのかもしれないな〜と印象に残りました。

身体にいい影響を及ぼすものを薬、悪い影響を及ぼすものを毒といいますが、化粧品は薬ではないので、あまり効果を期待はできません。
それでも、肌の健康を保つために保湿は大事ですから、使用した方が快適に過ごせます。
そして、悪いものを選ぶと毒として作用してしまうことがあります。
新製品を使うことより、品質が安定した製品を選ぶことを重要視した方がいいのかもしれませんね。