やせは肥満と同じリスク

ダイエットしている知人と話していても、インターネットに散らばっている話を見ても、ダイエット情報は誤ったものがシレッと紛れ込んでいることに気づきます。
30代で、運動嫌いで、運動は一切しないのにこんなに痩せてま〜す的な話や、1日の摂取カロリーを基礎代謝以下にして、こんなに食べていないのに痩せな〜い的な話も多い印象です。
やせは、病気になりやすい状態です。

「日本の若い女性では、やせていても血糖値が上昇しやすく、肥満の人と同じような糖の代謝異常が起きている」
「日本は、やせ(BMI 18.5㎏/㎡未満)の女性の比率が先進国の中でもっとも高く、特に若い女性では、その割合が約20%と極めて高い状態にあります」
「中高年のやせている女性は肥満の女性と同じように、標準体重の女性に比べて糖尿病の発症リスクが高いことがわかっています」

「やせた中年女性を対象にして行った研究では、筋肉の「量」が少なく、筋肉に脂肪がたまり脂肪筋の状態になっている「質」も低下している人ほど、血糖値が高いという結果が得られています。
エネルギー低回転タイプの女性が、筋肉の「量」と「質」を改善し、糖尿病になるリスクを下げるためには、まずはしっかり動いてお腹を空かせて、しっかり食べるという生活習慣に変えていくことが重要と考えられます。たくさんエネルギーを回転させればさせるほど、健康になれる。
そんなイメージを、みなさんに持っていただきたいと思っています」

「以前は、「運動は30分以上続けないと効果がない」といったことも言われていましたが、現在は、むしろ細切れに運動をした方が、食後の血糖値が上がりにくくなるなど、細切れでも様々な健康効果が得られることが研究で確認されています」

やせていても「少食で運動不足」はハイリスク。若い女性も気をつけたい糖尿病