認知症の予防③

脳の萎縮の予防には、肥満にならないようにすることも大事です。
肥満は高血圧や糖尿病を発症させるリスクを高めます。
これらは血管に負担がかかり、症状が進むと血管が脆くなります。

肥満により代謝異常が起きると、血中のコレステロールや中性脂肪が増えて血流が滞りやすくなり、狭心症や心筋梗塞、脳梗塞などがおきやすくなります。
また、脳への血流が滞ると、脳の機能低下に繋がります。

大脳は、運動や記憶や認知に関わる脳で最も発達した部位です。
大脳皮質はその大脳の表層です。
肥満になると、その大脳皮質が薄くなるといわれています。
それが薄くなると、認知機能の低下につながります。

こういった認知機能の低下や、脳への血流の停滞などの影響によって、脳の老化が10年以上早まるともいわれています。
脳の老化は、認知症の発症リスクを高めます。

肥満の定義は様々あります。
一般的には体脂肪が男性は25%以上、女性は30%以上、もしくはBMI25以上、他には腹囲が男性は85cm以上、女性は90cm以上の方などがいわれています。