亜鉛
丈夫な皮膚を作るためにまず大事なのは、タンパク質です。
そのほかにビタミンやミネラルも重要です。
亜鉛は筋肉や骨、いろいろな臓器にあり、様々な酵素の構成要素になります。
遺伝子やタンパク質合成に関係し、新しい細胞が作られる時に必要になります。
亜鉛が不足すると、タンパク質やDNAの合成がうまくいかなくなり、成長障害がおこります。
味覚障害や貧血、食欲不振、皮膚炎、脱毛、免疫機能低下、認知機能障害などの症状や、傷が治りにくくなったり、慢性下痢などもおこることがあります。
亜鉛の吸収率は30%ほどとされますが、食物繊維やフィチン類(穀物・豆類など)、食品添加物は、亜鉛の吸収を妨げます。
さらにアルコールの摂取により亜鉛の排出量が増加します。
亜鉛の過剰摂取は通常の食事ではおこりにくいのですが、銅や鉄の吸収阻害されることで銅欠乏、鉄欠乏、貧血、吐き気、嘔吐腎障害、免疫障害、上腹部痛、消化管過敏症、HDLコレステロール(善玉コレステロール)の低下、低胴血症、下痢などがおこることがあります。
また亜鉛のサプリメントの取りすぎや、高濃度の亜鉛の日常的に摂取によって、良性の前立腺肥大のリスクを増加させる可能性や、前立腺がんのリスクを増加させる可能性があるとされます。
亜鉛は、魚介類、肉類、海藻類、穀物類、豆類、ナッツ類、野菜類などに含まれます。
特に多いのは、牡蠣やうなぎ、豚のレバーなどです。