ミネラルのはたらき
ミネラルとは生体を構成する主要な四元素(酸素、炭素、水素、窒素)以外の元素のことで、体の働きを維持するために必要な栄養素です。
カルシウム・リン・カリウム・鉄★などがあります。
不足すると欠乏症などの不調がおきますが、とりすぎても過剰症や中毒をおこすことがあります。
ミネラルは食品にはとても少ない量しか含まれず、毎日の食事で少しずつとることが大切です。
★カルシウム…不足すると骨が十分に成長せず、骨粗鬆症の原因になります。骨の成長を促すためビタミンDをとって吸収効率を上げ、運動などで骨に負荷をかけることが必要です。
1日あたりの推奨量は650mgです。
乳製品、小魚、海藻、大豆および大豆製品、緑黄色野菜など
リン…骨や歯を形成し、体内のさまざまな細胞に存在し、重要な役割を果たします。
カルシウムに次いで多いミネラルで、成人体重の1%になります。
食品の多くに含まれており不足することは滅多になく、むしろとりすぎるとカルシウムの吸収を阻害するので注意が必要です。インスタント食品や加工食品、肉類に偏った食事を続けていると、知らず知らずリンのとりすぎになってしまいます。
カリウム…浸透圧を調整する働きをします。ナトリウムを体外に排出する作用があるため、塩分のとりすぎを調整する役割があります。
不足するとこの機能が悪くなることに加えて、脱力感・食欲不振・筋無力症・精神障害・不整脈などの不調がおきます。
カリウムは大量にとっても体内の調節機能が働くので、過剰になることはまれであるとされています。
特にバナナ、メロン、アボカドなどの果実類、ほうれん草などの野菜類、さつまいもなどのいも類、大豆や小豆などの豆類、魚類、肉類
鉄…赤血球のヘモグロビンに多く存在し、不足すると貧血をおこし、集中力の低下や、頭痛、食欲不振などにもなります。また、筋肉中のミオグロビン(筋肉中の酸素の代謝に必要なタンパク質でヘモグロビンから酸素を供給される)が減ることで筋力低下や疲労感などがおきます。
通常の食事でとりすぎることはありませんが、サプリメントでとりすぎると過剰症をおこします。
動物性タンパク質やビタミンCを一緒にとると吸収しやすくなります。
レバーなど肉、魚、貝、大豆、緑黄色野菜、海藻など