炭水化物のはたらき

食事は、炭水化物・脂質・タンパク質の三つのバランスを取り(炭水化物60%・脂質20%・タンパク質20%の割合)、ミネラル、ビタミンなどの栄養をしっかり摂取することが大切です。
脂質・タンパク質は、食べ過ぎると体脂肪に変わります。

炭水化物とは、穀物に多く含まれ、糖質⭐︎と食物繊維からなります。
糖質は身体を動かすエネルギーとして使われます。
脳や赤血球にとっては糖質が唯一のエネルギーです。
食物繊維には、腸内の菌を増やし、腸の働きを助ける作用があります。
糖質は、体内で分解され、グルコースとして血中に存在します。(=血糖)
炭水化物は、必要な栄養素ですが、お菓子やせんべいなどの米菓、清涼飲料水などを毎日とり続けると糖質のとり過ぎになります。
これらの間食をを控え、フルーツ・生のまま食べられる野菜・ナッツなどを少量とり、ビタミンやミネラルを補うのがいいのではないでしょうか。

⭐︎糖質にはすぐに吸収される単糖類・二糖類・すぐにエネルギー源にはならない多糖類があります。
多糖類であるでんぷんは、ご飯・パン・麺類などに含まれ、ジャガイモなどの芋類の主成分もでんぷんです。
それ以外の糖質は、果物に多いブドウ糖(グルコース)や果糖、お菓子や清涼飲料水に多いショ糖、牛乳の乳糖などがあります。

糖質制限ダイエットについて。
糖質制限ダイエットとは、炭水化物の総エネルギーの比率が低い低炭水化物食をとる食事療法のことです。
低炭水化物食を長期でとり続けることの安全性について、はっきりしたことはわかっていません。
比較的ゆるやかな低炭水化物食(糖質の比率が総エネルギーの36%)でも、高炭水化物食(同60%)に較べて全死亡率が高く、特に心臓血管疾患であることが確認されました。
低糖質ダイエットを長年続けていると、食事で摂る糖質が足りないので、少ない糖質は脳で使われ、筋肉は脂肪を使おうとし、血液中に大量の脂肪酸が入り、血液はドロドロになり、脳や心臓血管系の病気のリスクが高くなると言われています。