食事の量が変わらないのに体重が増える理由

基礎代謝とは、何もしなくても生きているだけで使うエネルギーのことです。
基礎代謝量は、筋肉と脂肪の比率で決まり、筋肉・肝臓・脳がほぼ二割ずつで、筋肉が少ない人は、基礎代謝量も低くなります。
加齢にともない筋肉量も30代から徐々に減っていき、20代と比べると、80代で半減するとも言われています。
基礎代謝量に、身体活動レベル別のエネルギーを加えたものが、一日に必要なカロリーです。身体活動とは、運動によるものと、家事や仕事などの日常生活によるものです。
一日の必要なカロリーの割合は、基礎代謝が60%、身体活動が30%、食事による熱産生が10%です。
加齢で筋肉が減ったり、組織が弱ってくると、疲れやすくなり、回復が遅くなり、活動量が減ります。
そのまま時間が経つと、体力が減り、活動量が減ります。
そうすると、一日の消費カロリーが減ります。
食事量が変わらないと、一日の摂取カロリーは変わらないのに、消費カロリーが減っているので、徐々にカロリーが余り、脂肪が増え、体重が増えます。