お腹の脂肪の話 まとめ

糖質や脂質はエネルギー源、タンパク質は身体を作る材料になります。
糖質やタンパク質は長期間身体にとどめて置けないですが、脂質は肝臓や血液、脂肪細胞に蓄えられます。
脂肪が多すぎると、肥満や脂質異常症、肝臓機能の低下などがおきます。

体脂肪率の目安は、男性が10〜20%、女性が20〜30%です。
これより多すぎても少なすぎても、健康を害します。

一日の総エネルギーは、基礎代謝が60%+食事誘発性熱産生が10%+身体活動量が30%です。
身体活動量は、運動習慣の有無や、座位の時間の多少などで変わり、日常生活の過ごし方で必要なエネルギー量は大幅に変わります。

食事などの摂取カロリーが、消費カロリーより多かったら、上回ったエネルギー分が7,200kcalに達したら、脂肪が1kg増えます。
摂取カロリーを減らし、消費カロリーを増やし、トータルで消費カロリーの方を多くし、それが7,200kcalに達すれば、脂肪1kg分減らせます。

1週間で5kg痩せる!という企画があったとして、
落としたいのは、水分でも、筋肉でもなく、体脂肪5kgのはずです。
脂肪1kg落とすには、7,200kcal消費しないといけないので、5kg分の36,000kcalを消費する必要があります。
1日あたり約5,142kcal消費する必要があります。
普通の人の1日に必要なカロリーは1,600kcal〜2,200kcalくらいですので、絶食したところで無理ですね。
体重なら減らすことはできるかもしれません。
その代わり、水や筋肉が失われるでしょう。
食事を極端に減らして急激に体重を落とそうとすると、身体に負担がかかります。
血中の遊離脂肪酸が増え、脳梗塞や心筋梗塞のリスクが上がったり、
栄養失調になり、骨粗しょう症、低血糖をおこしたり、
免疫機能が低下したり、
ホルモンのバランスが崩れ、自律神経失調症になったり、
精神的に不安定になり、うつや摂食障害になったり…
さまざまな弊害があります。