大胸筋

肩が肩甲骨とともに身体の前側に出ていることを、一般的に巻き肩と呼びます。
たいてい巻き肩だと猫背です。

大胸筋は、胸の前面にある大きな筋肉で、いわゆる胸板と呼ばれます。
肩関節についているので、投げる打つなどのスポーツ時に重要ですが、腕を前に出すという動きだけでも収縮します。
腕を前に出した状態で長時間作業すると、肩関節が前に引っ張られたままで大胸筋が硬くなり、それが続くと巻き肩になります。

巻き肩になると肩こりがひどくなります。
巻き肩の状態は、肩が肩甲骨とともに前に引っ張られているので、背中の筋肉が伸ばされ放しになり、動きが悪くなります。
筋肉が硬くなり、血液循環が悪くなると背中の大きな筋肉が硬くなりコリが出来やすくなります。

巻き肩になると、猫背で背中が丸まった状態が普通の姿勢になり、戻すことが難しくなります。
その姿勢のまま首や肩周りの筋肉が硬くなれば、首や胸の神経が圧迫されて手に痺れが出ることもあります。
また、胸の前や背中の筋肉が硬くなって、肋骨を締め付けて、呼吸が浅くなり胸が苦しく感じることにもなります。

大胸筋が硬くならないように、こまめにストレッチをしましょう。
定期的に鍼灸やマッサージを受けるのも有効です。

大胸筋のストレッチ
①片腕の手のひらを壁につけ、胸をはる。
…手のひらをつく位置
❶肘を胸より上
❷肘を胸の高さ
❸肩を降ろした位置
それぞれ位置を変える。(大胸筋は大きいので、上中下に分けて伸ばす)
②身体を壁から遠ざけるようにねじる。
反対側も同様にします。