骨と肌と老化

骨粗しょう症の方は、50代以降で徐々に増えていきます。
特に女性は、閉経後年々増えていきます。

体重がやせの方は、骨粗しょう症のリスクが上がります。
中年期以降のダイエットの仕方に気をつけないと、体重は減っても、骨と筋肉が減り、結果的に寝たきりリスクをグッと上げてしまいます。
気軽にテレビで行っている方法を試すのは、危険です。

閉経後に骨を強くするには、軽い運動を継続することです。
ウォーキングなどの軽い運動によって骨密度が上がります。
この“軽い”というところがポイントで、運動のしすぎは骨を弱くします。
運動すると糖質などのエネルギーだけでなく、汗によってカルシウムなどのミネラルも失われるからです。

骨を強くする栄養素は、カルシウムの他にビタミンDです。(他にタンパク質も大事です)
ビタミンDはカルシウムの吸収を助けたり、骨の形成を促したりする働きがあります。
ビタミンDは、魚類やキノコ類に多く含まれます。
他に、日光浴でもビタミンDが生成されます。

昨今の女性のUVケアが完璧な方が多いのですが、適度な日光浴をすることも大事です。
日光浴をしないとうつになりやすいですし、高齢になって意欲が減ってくる時に、日差しを全てシャットアウトすると精神的に不安定になりやすく、いいことがありません。
肌の老化予防と引き換えに、気分がすぐれず、外出したくなくなって、骨が弱くなって、筋肉が弱って、転びやすくなることに…
まずは一日10分でもいいので、外に出ましょう。

しかも、顔のたるみは頭蓋骨が細くなることでも起こります。
身体を動かさないと、疲労が足りなくて睡眠も浅くなりがちに。
7時間睡眠こそ、何よりの美容法ではないでしょうか。

実は、まだ若いから大丈夫ということはありません。
10代から20歳にかけて骨量が決まるので、成長期の食事や過ごし方は重要です。
この時期に偏ったダイエットをすると、50代よりうんと早く骨粗しょう症のリスクが上がります。
結局、変なダイエットは年齢が幾つでもやってはいけないのです…
テレビやSNSの情報は怪しいものが多いので、注意してください。