治るということ
私は筋肉や運動の話ばかりしますが、鍼灸に効果がないと言いたいわけではありません。
むしろ効果しかないという感じで、自分自身にも鍼灸治療しています。
ただ、「治す・治る」という言葉の捉え方が、人によってちょっと違うのではないかなーと感じています。
人の身体には自身の調子を整える機能があります。
ホメオスタシスと言います。
恒常性のことです。
身体の不調にも、大から小までいろいろ段階に分かれますよね。
病気とは言えないけれどもすっごく調子悪いというときもあれば、寝込むほどではないけれどもなんとなーく元気が出ないときもある。
こういうときの不調の時に、ホメオスタシスによって身体がなんとかしようとします。
鍼灸やマッサージをするということは、この機能がうまく働いていない状態を、健康な時のように機能させる、目覚めさせるということです。
治すのは、身体の働きそのものです。
不調を立て直すには、ご本人の意識を変え、行動を変える必要があります。
身体に悪いことをいろいろしている人は、ご本人が身体がよくなる邪魔をしているということです。
こういう方に鍼灸を施しても、十分な効果が得られません。
そういうわけで、健康情報や運動推奨を繰り返し書いています。
もちろん生活の全てをいきなり変えるのは、難しいと思います。
できることから、少しづつ始めるくらいでいいです。
完璧主義の人ほど、いろいろ手を出して大変になって(面倒になって)早々に止めてしまいます。
そして続かない自分を責め、ストレスを感じます。
つまらなくて続かなかったのなら、自分には合わなかったんだなーと思い、気にしないことです。
面白いと思える、やってみたいと思う運動を探せばいいので、自分を諦めないでください。
やる気は始めないと出てこないので、とりあえず5分だけでもOK、として何か始めてみてください。
自分で治る身体を作るには、
1、バランスの取れた食事
2、適度な運動
3、適度な睡眠・休養
人は完璧ではないので、どうしてもいつもより忙しかったり、日々の疲れが溜まって、調子が出ない日が来ます。
そういうとき、もしくは予防のために、身体のケアが必要になります。
そのときに、鍼灸やマッサージを取り入れると、いい気分で毎日を過ごせます。