自律神経とメラトニン

いい睡眠には、自律神経の機能の安定と、メラトニンの分泌が重要です。

自律神経は、臓器や血管、心拍数、血圧、呼吸、睡眠など生命維持に必要な機能の調節をしています。
活動的な日中に優位になる交感神経とリラックスしている時に優位になる副交感神経のバランスを保っています。

神経が張り詰めたまま夜まで過ごすと、副交感神経に切り替わらず、眠りにつくときも交感神経が優位なままになります。
交感神経が優位な眠りは、浅く、起きているときに近い状態です。
自律神経が不安定になると、寝つきが悪くなり、眠りが浅く目が覚めやすくなり、睡眠不足や不眠になります。

鍼灸やマッサージの施術を受けると、副交感神経が優位になります。
施術を受けた日は、眠りにつきやすい状態になりますが、自律神経は生活習慣によって左右されるので、就寝前に交感神経が活性化するようなことをすると、うまく切り替わらなくなってしまいます。
運動のしすぎ、激しい音楽を聴く、お酒を飲む、横になってあれこれ考え事をするなどで、交感神経が優位になります。
この交感神経が優位になる行動をやめられないと、何をしてもいい睡眠はとれません。

メラトニンは、生活のリズムを整え、いい睡眠をとれるホルモンで、朝日を浴びると分泌されます。
トリプトファンというアミノ酸によって生成されるので、タンパク質を摂ることもいい睡眠に必要です。
牛乳やチーズなど乳製品、肉、大豆製品、豆類、胡桃やカボチャの種などに多く含まれます。