読書の話
文化庁の調査では、一ヶ月に本を一冊も読まない人の割合は、47.3%だそうです。
大体半数以上の人は、一冊以上は本を読んでいるんですね。
年齢が高くなると、忙しいということで読めなくなり、そうしているうちに70歳を迎える頃には、老眼や眼精疲労などで活字を読むのがつらいという方が増える印象です。
読書家の中には、紙の本至上主義の方がいらっしゃいます。
紙の本が売れないと、発行部数が少なくなってしまい、本屋の衰退につながるので、大切なことだとは思っています。
ただ、目の疲れなどでこのまま本自体を読まなくなるよりは、電子書籍を試されてもいいのではないかなと思います。
電子書籍では字の大きさを変えられますし、音読サービスなどもあります。
インターネットのサービスに不慣れな場合は、最初の設定が高い壁になりますが、それを超えると、諦めていた趣味が取り戻せるかもしれません。
「〜でなければならぬ」
これをやめて、新しいことを試すだけでも、世界が広がります。
登山家が電子書籍の場合、ライトが必要ないのでいいと言っていたそうです。
暗いテントの中で読むことは本当は視力に良くないのでしょうが、確かに画面の明るさもその都度変えられますし、端末は本一冊より軽いですし、便利ですよね。
また、ブルーライトが他の光より目に悪いという根拠はないようですし、登山中の紫外線の方が刺激は強そうです。
私は紙の本と電子書籍のどちらも読みます。
電子書籍は思い立ったら即購入できるので、深夜でも早朝でも買えるし、スマホに同じアプリを入れておけば、出先でちょろっと読むことも可能です。
電子書籍を利用することで、読みたいと思っていたけれど、いつしか忘れてしまっていた…ということが減ってきました。
さらに図書館も活用すれば、絶版など手に入れにくい本も気軽に読めますよ。
ネット予約や近くの貸し出しにお取り寄せもできますから、うまく利用すると幅広い本を借りられます。
「1か月に大体何冊くらい本を読むかを尋ねた。
「読まない」が 47.3%,「1,2 冊」が 37.6%, 「3,4 冊」が 8.6%,「5,6 冊」と「7 冊以上」が 3.4 それぞれ 3.2%となっており,1 冊以上読むと答えた人の割合が 52.6%である。
過去の調査結果(平成 20,25 年度)と 比較すると,余り変化は見られない」
平成 30 年度「国語に関する世論調査」の結果の概要
「1か月に本を1冊も「読まない」と回答し た人(全体の 47.5%)を年齢別に見ると,「読まない」の割合は,70 歳以上(59.6%)で他の年代よりも高く約6割となっている。
一方, 20 代(40.5%)及び 40 代(40.7%)では他の年代より低く,約4割となっている。
過去の調査結果(平成 14 ,20 年度)と比較 すると,全ての年代で,平成 14 年度調査より「読まない」の割合が増加している」
平成 25 年度「国語に関する世論調査」の結果の概要