加齢と食欲
年齢を重ねるとともに、食欲がなくなる場合があります。
食べなくなると、筋肉が落ちて体力がなくなり、さらに身体が弱っていきます。
原因はいろいろありますが、病気など身体的な問題の場合は治療が必要ですが、そうでない場合は個々に対応することで改善できるかもしれません。
加齢と食欲の変化
「1. 運動量や筋肉量の低下
- 心因性による食欲低下
- 認知症による食欲の変化
- 内臓機能の低下
- 味覚、嗅覚の低下
- 視覚の低下
- 口腔の状態」
高齢者の食欲低下について ~年を取るとどうして食欲がなくなるの?~
「高齢になると飲み込む能力(嚥下機能)が低下して、1回の食事量が減少し、これが持続することで食欲に影響を及ぼすことがあります。
味やにおいを感じることが弱くなることも食欲低下の一因と考えられます。
最近では、新型コロナウイルス感染症のために家の中にこもりがちとなり、運動不足や体内での必要エネルギー量の減少をきたし、食欲が減退することが問題となっています」
「食事の際には食欲を増進させる工夫をしてみましょう。
ご家族の方は、一緒に会話しながら食卓を囲んで、食べないことに対して怒ったり、食べることを強制するのは控えましょう。
少しずつ食べられる量のみ盛り付けして、小出しにしてだす、お好きな物を中心に献立を考えるなどの工夫をしてみましょう。
食べやすい物、柔らかい物(ゼリーなど)、あるいは総合栄養食品(メイバランスなど)も栄養補助として考慮してみましょう。
規則正しい生活につとめて、適切な運動をこころがけることや十分な睡眠をとるようにしましょう。
体を動かすことでストレスと感じていたことが解消することがあります。
また、運動により筋力を維持することができます」