マスク着用について

今月13日からマスク着用の認識が変わりそうなので、その界隈のニュースについて。

1月に発表されたこちらのコクラン・レビュー
Physical interventions to interrupt or reduce the spread of respiratory viruses

この発表を元にマスクに効果がないと、マスク不要論が活気づいたようです。

(*コクラン・レビューは医学論文のシステマティック・レビューを行なう国際的団体のコクランが作成している、質の高いシステマティック・レビューとして定評のあるもの)

その後、訂正されたこちら
Statement on ‘Physical interventions to interrupt or reduce the spread of respiratory viruses’ review
「The Cochrane Review ‘Physical interventions to interrupt or reduce the spread of respiratory viruses’ was published in January 2023 and has been widely misinterpreted.」
「Many commentators have claimed that a recently-updated Cochrane Review shows that ‘masks don’t work’, which is an inaccurate and misleading interpretation. 」

これに関してのニューヨークタイムズの記事がこちら
Here’s Why the Science Is Clear That Masks Work

結局はマスクを必要なときにきちんと付ければ、効果はあるのではということでした。

新型コロナは、風邪やインフルエンザよりも罹りやすいこと。
症状の軽さと後遺症は比例しないこと。
軽い症状で済んでも後遺症になる人は5人に1人いるということ。
後遺症は、微小血栓ができる可能性があるとのこと。
それによって、認知機能が低下すること。
その点も踏まえると近距離で他人と接する時には、変わらずマスクは必要かと存じます。
逆に暑い外をマスクで出歩いて、冷房のついている室内に着いたらマスクを外すなどは本末転倒ですけれども……
そういう点について、各自の判断に委ねられていくのでしょうね。