鍼灸の効果
鍼灸のイメージってどんな感じですか?
西洋医学では治せない大きな病気を治すことができる?
どこかにゴッドハンドがいて、どんな難しい病気でも立ち所に治る?
……本当にそういうことがあるといいですよねぇ…
でも、多分ない。
スピリチュアル系、自然派の方との親和性が高いですが、これを信じていると、似非科学の詐欺に遭いやすいのかなぁと思っています。
鍼灸治療の効果には以下のようなものがあります。
痛みを鎮める鎮痛効果
筋肉の緊張をほぐし血行を良くする効果
免疫機能を活性化する効果
ホルモンのバランスや自律神経を整える効果
体性内臓反射(身体への刺激が脳の脊髄に伝えられ自律神経を通して内臓へ届く)によって内臓の不調を改善する効果
お灸のみの効果として、お灸の原料のもぐさの香り成分にはリラックス効果のあるシネオールが含まれていることから、より心を鎮める効果が期待できます。
近年の研究で、鍼灸治療しない人と比較して、鍼灸治療した方が痛みが軽減・改善されたものとしては、腰痛・頚部痛(首の痛み)・膝痛・頭痛などがあります。
鍼灸の痛みへの効果は、プラセボ効果だけではないとわかってきました。
大病になってから、鍼灸治療を集中的にどーんと受けたり、ドクターショッピングのように施術者を次々変えていく人がいます。
鍼灸治療は、そういう大きな病を治すことには向いていないものです。
そういう状態の時に鍼灸でできるのは、痛みの緩和だとか、少しでも気分を良くするような、サポート的な治療です。
大きな病は、通常医療が最も可能性が高い医療なので、最初に代替医療を選んでしまうと時間のロスが生まれ、取り返しのつかないことになりかねません。
重要なのは大きな病気を防ぐことです。
ここでも繰り返し健康について語るのは、いかに大きな病気を防ぐかを伝えたいからです。
小さな不調のうちに、鍼灸の効果をうまく使って、体調を整えて、悪化を防いでくださいね。