腰痛になりやすい姿勢

せっかくストレッチや運動をしても、姿勢が悪いと台無しですよ。

姿勢が悪くて腰が丸まっていたり、反りすぎるときに、腰痛が起こりやすくなります。

例えば、座るときの姿勢で、右の方は腰が丸まっています。
このときに骨盤は寝ています。

立ち姿ではどうでしょうか。


真ん中の方は、腰が反っています。
右の方は、腰が丸まって猫背で膝も出ています。
どちらもお腹は出ています。
左の方の絵は、背中のまっすぐが強調されていますが、実際はすこーし自然な丸みはあります。

悪い姿勢のままだと、腰椎に負担が大きくかかるので、腰椎の病気のリスクが高まります。
このシリーズの初回で“椎間板に問題が出たり、骨そのものに異常が出たり”といったものです。
これらは、加齢とともに骨が弱くなることで増えていく病気ですが、ただでさえ弱っていく骨にさらに悪い姿勢で椎間板に負担が大きくかかると椎間板ヘルニアのリスクは高まります。
骨が変形したら、痛みがなくなったとしても、骨は元には戻りません。
それは、その後の人生で付き合っていかなくてはならなくなります。
骨が変形するということは、その周囲の組織、筋肉に負担がかかるということです。
痛みが出やすくなります。
そうならないためにも、筋肉の張りやコリは放置せずほぐして、正しい姿勢を意識してください。

姿勢が悪いと腰痛だけでなく、さまざまな影響が出てきます。
50代すぎて、骨が弱ってくるときに姿勢が悪いまま過ごすと、膝痛のリスクは高まります。
高齢になって背中が丸まると、転倒のリスクが。
背中が丸まってくると胃腸障害のリスクが。
背中が丸まると背筋が硬くなり、そのため呼吸が浅くなります。
そうして肺の機能が低下し、肺炎のリスクが高まります。